1 業種
資源・エネルギー
2 事案の概要
ご相談企業様では、人事評価制度を改定し、新たな賃金テーブルの導入に向けて準備を進めていました。
しかし、新たな賃金テーブルによると、改定年度における定期昇給がなくなる者、従前の賃金テーブルによる場合と比較して定期昇給の額が少なくなる者が発生するという問題がありました。
そこで、ご相談企業様は、該当する従業員の同意を取り付けるための段取りについて、顧問弁護士である当方にご相談いただきました。
3 当事務所の対応
当事務所の弁護士は、ご相談企業様から状況を詳しくお聞きして、該当する従業員に対する説明の仕方などを助言させていただきました。
また、当事務所の弁護士は、該当する従業員から同意を取り付けた際には、同意書にサインしてもらうことが望ましいと判断し、同意書の書式を作成してご相談企業様に提示させていただきました。
ご相談企業様では、当事務所が助言させていただいた段取りに従って、該当する従業員に対し、新たな人事評価制度と賃金テーブルについての説明をし、同意書にサインを取り付けることができました。
その結果、ご相談企業様では、予定の時期に、無事に、人事評価制度の改定と、新たな賃金テーブルの導入を行うことができました。
4 対応のポイント
企業においては、組織運営の方針や状況に従って、人事評価制度の導入や改定が必要となる時期があります。
このような制度の導入・変更に当たっては、従業員から十分な理解を得られるように、十分に説明を尽くすべきであると言えます。
また、制度の導入・変更に伴って、不利益を受ける従業員がいる場合には、その従業員の同意を得ることが望ましいこともあるでしょう。
人事評価制度の導入や改定を行う際に、不安に思うことがありましたら、まずは弁護士にご相談いただくことをお勧めいたします。