1 業種
建設業
2 事案の概要
顧問先企業様が受注した公共工事について、下請業者(相手方)からの請負代金請求に関するトラブルが発生しました。
顧問先企業様では、相手方からの請求額が過大であると主張し、適正と考える金額に限り支払うとの返答をしましたが、相手方が弁護士を立てて裁判所に訴訟を提起するに至りました。
請求額は、請負代金のうち既払い額を除く2300万円余りでした。
顧問先企業様は、本件訴訟への対応について、当事務所にご相談・ご依頼いただきました。
3 当事務所の対応
当事務所の弁護士は、顧問先企業様の担当者および関係者からの聞き取りと打ち合わせを随時行いながら、訴訟にて必要な主張と証拠資料の提出などを行いました。
そして、当事務所の弁護士による訴訟手続への対応の結果、最終的に1000万円を支払う内容で和解の成立に至りました。
請求額2300万円余りから、1300万円余りの大幅減に成功しました。
4 対応のポイント
建設業では、請負代金をめぐるトラブルが一定数発生しています。
建設現場では様々なイレギュラーが付き物であり、口約束のもとに工事が進行することにより、後々トラブルが発生することが少なくありません。
このような紛争への対応においては、担当者・関係者から丁寧に事情を聞き取り、それをもとに法的な主張を構成していく作業が大切なポイントとなります。
工事をめぐる事実関係を十分に積み上げ、それに基づく適切な法的主張を展開していかなければ、裁判官を説得することができず、有利な心証を形成することができないのです。
本件では、当事務所の弁護士がこのような作業に精力的に取り組んだことにより、顧問先企業様にご納得いただける適正な合意解決にたどり着くことができました。